前回の修行→よく休む人と人生修行
いつものようによく休む人は休むし遅刻する。
台風なので休みます(は?)。雪なので休みます(山間部)。道路が凍結していて徐行で来たため遅刻(早く家を出ろ)。不整脈なので遅刻します(遅刻すると治るんですか?)。不整脈なので3連休になりました(長くない?)。
休む理由がたくさんありますね。腹が立って仕方がない。
今日はまともに出勤してきた。
夜の8時過ぎ。
お惣菜屋さんのお姉さんがよく休む人のレジに何回か訪問。長話。
その後、テナントのお肉屋のお兄さんが訪問。長話。
なんとなく察するとお肉を安く買わない?って話してる。
お肉屋さんが隣のお惣菜屋さんに「お肉を買わないか?」と声をかけて、そのお惣菜屋さんのお姉さんはよく休む人と仲がいいので「あなたもお肉を買う?」と聞きに来た感じ?
暇だから大目に見るけど仕事中に買い物するなよ。しゃべってばっかいないで仕事しろよ。給料泥棒。ずうずうしい。
イライラ。腹が立つので見ないようにした。
閉店時間になった。
今日の私は最後のレジ閉め。
私より早めにレジ閉めをした人がカゴを片付けたり、テーブルに置いてあるふきんを回収する。10分くらいかかる。
最後のレジ閉めの人が事務所にお金を上げに行くとちょうど終業時間になる。そのままみんなと合流して帰宅の流れ。
事務所にお金を上げに行きこのまま上がろうと思ったけど、今日はレジ周りの片付けが不安。
今日のレジ周りの片付けは『仕事がとんでもなく遅い人』と『よく休む人』の2人。終わってる気がしない。
定時は過ぎているがレジまで様子を見に戻ることに。
あーやっぱり終わってない。テーブルにふきんがまだある。もー。おせー。
ふと見るとよく休む人がレジの脇にある分厚いビニール(いいやつ)をバツンバツンとちぎっていた。
なにしてんだこいつ、さっさと片付けしろよ。
早く帰りたいのでテーブルを拭いてふきんを集めてカゴに入れていく。
よく休む人がレジの横にあるお客様用の製氷機に近付く。
開けた。
開けた?
さっきちぎった分厚いビニールに氷を詰めだした。
はぁぁぁ!??
片付けしないで何してんの?
おそらくお肉を買った。保冷用の氷を持って帰ろうとしている。
ここにお肉はない。休憩時間中に買物したものを入れられる従業員用の冷蔵庫があります。そこにお肉は入ってるはず。就業中に会計してる。そして冷蔵庫まで行っている。そこはまあ大目に見てやろう。
「車で家に帰るまでの間にお肉がだめになっちゃう~、保冷用の氷がほしい、入れよう。」ってことかな。
馬鹿なの???
ふきんを片付けてたら本人に近づいた。私が片付けてるの視界に入ってないのか?
本当は話したくないんだけどこれは言わなくちゃならない。声をかける。
「なにをしてるんですか?」(低い声。)
振り返る。
「カゴ片付け終わったから。」
何をしてるんだの意味を分かって下さらない。理解能力が乏しい人なんですか?
イラッとする。
「ふきんはやらないの?」
「三杉さんがやってるから。」
はぁぁ?
いい加減にしろよ!!!
私が来た時にはもう氷を詰める準備をしてただろ!
お前がやらないからやってんだよ!私がやってるからやらない???本来やらなくていい作業を私がやってるんだから「すみません気付きませんでした、今からやりますね。」だろ!
ぶっとばすぞ!
コノヤロー!!
こいつ自分のことしか考えてない。自分さえよければそれでいいのか?だいたい終わったらもう帰るだけだろ、氷2袋もいるか!バーカ。冬だぞ。肉がダメになるわけないだろ。そもそも定時過ぎて残業になってるんだぞ。仕事が終わってないだろ。いつも仕事しないから仕事の仕方がわからないん で す か!!
色々な感情が一瞬で頭を駆け巡る。
そして爆発。
氷を指さし、
「それは仕事なんですか!!!!」
とぶちギレる。
「仕事じゃないです。」
向こうもイラッとしている。ハイハイって感じであっちへ行った。
お前が怒る立場か!!?
すごく頭に血が上った。腹が立ちすぎて何考えてるのか自分でもわからないくらい。
聞こえるように普段思ってることを大きな声で言う。
「いつもいつも休んで!!本当に迷惑!もう本当にいい加減にして欲しい!遅刻ばっかりするしー!」
聞こえたっていいと思って言ってるんだけど、もう近くにいない。なので本人には聞こえてない。
そして驚くことにふきんの片付けをやらないで帰った。
こわー。その神経がわからない。
こんなにぶちギレている人がいるのに。
手伝わない。頭おかしい。こわー。
次の日。
イライラを引きずっていた。
まったく、なんなんだあいつ!
あいつは今日も出勤。声も聞きたくないし顔も見たくない。
あいつのせいでなんでこんなにイライラしなくちゃいけないんだ。あー気持ちが戻らない。1週間くらい経ったら心が落ち着くかなぁ。
レジ閉めをしていたら一方的に話しかけてきた。
「おはよう三杉っち、ちょっと聞きたいことがあるんだけどあそこのレジ閉めしてもいいかな?」
早口で自分の聞きたいことだけをまくしたてる。私じゃなくてもいい。たまたま私がいたから。質問に答えくれれば誰でもいいのだ。自分勝手。嫌い。
ってかよく昨日の今日で話しかけてくるな。三杉っちとか言ってんじゃねえ。なれなれしい。友達じゃねえんだぞ。
レジ閉めしてるのがわからないのか。作業の邪魔をするな。人の事なんて考えちゃいない。本当に一方的。自分が聞きたいだけ。自分の都合のいいように人が動くと思うな。
そんなささいなことは自分で考えて行動してください。
とてもじゃないけどあなたを受け入れる心の余裕が私にはないです。
「話しかけて来ないでください。」って言った。
一瞬フリーズして去っていった。
人間として言ってはいけないことを言ってると思う。言いすぎてると思う。
でもせめて今日はそっとしておいてくれ。このままではもっとすごい暴言をあなたに吐くと思う。しばらく話したくない。
心がモヤっとしながら事務所にお金を上げに行く。
事務所の人が話しかけてきた。
「○○さん(よく休む人)と何かあったの?」
あいつ事務所の人にもう話したのか。早くない?
「何かって?」
「『三杉さんに話しかけるなって言われちゃった。全然心当たりがないんだけど。』って言ってたよ。」
おおおおお!!!?
悪いけど事務所の人と私のが仲がいい。よく休む人が電話連絡するたびに事務所が受けるから。休む頻度も知ってる。この人から電話がかかってくると「またか」って飽きれている。普段から休みすぎな人の話をよく私としている。
一方、よく休む人はいろんな人とお話ししてるけど自分勝手で一方的で上辺だけなので浅く広いタイプ。浅瀬とも言えない水たまり。
こんなことがあったの~って話したいタイプで、誰でもいいから遭遇した人に次から次へと話しかける。
こんなこと言われちゃった、私ってかわいそうって被害者ぶっている。
私を怒らせた心当たりがないですって。
あんなにぶちキレられたことを何とも思ってない。
毎回毎回休んで他の従業員に迷惑をかけてることも気にしてないのか。そのことで怒ってるとも思ってない。
心当たりがないのだから。
こわっ!!
こっっっわっ!!
すごすぎて、
なんだかすがすがしい気分になった。
何を言ってもダメなやつってこの世に存在するんだ。わーすごいな。
昔から語り継がれる「あなたのことを期待してるから怒るのよ、本当にダメな人には言わない。」みたいな、大人のうるさい説教の常套句。
あれの「本当にダメな人」が今ここに。存在していた。
ということで、イライラが吹っ飛んだ。
すがすがしい。あー見事。
会社がクビにしないなら私はどうすることもできない。
こういう無能に無駄に給料を払い続けるがいい。
見て見ぬふりして生きていこう。
関わらないようにしよう。おかしな人だ。
やっと踏ん切りがついた。