母の日ってことで母とちょっといいところへご飯を食べに行く。
この前食べておいしかったから。
母の日当日は混みそうなのでちょっとずらして5月中、ってことでこの日になった。
ご飯食べに行くのに化粧してない。ええ!?なんで?
庭の草むしりをする時にばっちり化粧してマスカラまでしてた。草むしりに必要ある?って言ったら「綺麗なお母さんがいいでしょ、うふふ。」とか言ってた。なのに。
「マスクするからいい。」だそうです。意味が分からない。
なんでしないの?って何回か聞いたけど結局化粧をしない。眉毛くらい描けばいいのに。
この時間に行くよって言ったじゃん。もう行くよって言ってるのになんか着替えてる。着替えてそれー?なんで?また着替えてる。もー。
車で1時間ちょっと。
遠くに行くってだけですでに疲れているように見える。楽しくなさそう。
運転中、私の運転にずっと難癖付けてくる。ブレーキをかければ大きな声を出す。運転が荒いって終始ぶつくさ。踏切音で過敏に驚いたり。曲がれば車にしがみつく。
「ああー怖い、ああー怖い。」うるさいなぁ。普段助手席に乗らないからかな。
「わかったわかった、丁寧に運転するから少し黙ってて。」
老夫婦が横断歩道渡ってるだけで「ああなっちゃお終いだね…。」とか言う。いやいや普通の年老いた仲良し夫婦だけども。「足腰しっかりしてると思うけどね。」とか反対意見を言う。
見えるものすべてに否定的。
気を紛らわせるためにカーナビにいつも見てるひるおびをかける。音だけでも日常を感じてもらおう。
気が紛れて若干和らいだ気がする。
お母さん全然家から出ないからな。
刺激に慣れてない。いろんな人と交流してもらわないと。
もっと外に連れ出さないといけない。
着いた。
母は牛カツのセットを頼んだ。
メニューをあんまり見て選んでない。
いろいろあるのに。本当にこれでいいの?
私はローストビーフのセット。
前にも食べておいしかったから。
食べてても「しょっぱい」だの「お肉の味がしない」だの「ご飯が多すぎる」とか文句ばっかり言ってる。
私はおいしいと思ったから連れてきたんだけど。
メニュー見ててもどれにしよう?とか楽しかったんだけどね。
楽しくなさそう。
疲れてるのか。遠くまで連れてきたのが間違いだったかも。
近くでおいしい所にすればよかったのか。
それちょうだい、いいよ。牛カツが固くて噛み切れない。モツのよう。もっちゃもっちゃ。飲み込むタイミングがわからない。
ローストビーフ食べていいよ。柔らかいねーなんでこんなに柔らかいの。おいしいでしょ~?うん。薄いから柔らかいの?私の作るローストビーフはこんなに薄く切れない。
後ろ向きなことを言いだした。お母さんのローストビーフおいしいよって言った。そぉ?
結局相手のおかずを半分ずつ食べた。
胃腸がまだ本調子じゃないのでお腹いっぱいになるのが早かった。前に来た時はごはんをお代わりしたんだけどね。
なのでローストビーフをたくさん食べてもらった。柔らかくておいしいらしい。ローストビーフにすればよかったって思ってるでしょ?って言ったら「うん。」って言っていた。
食べ終わったらすぐ帰ろうとする。
もうちょっとゆっくりしてこうよ。お腹いっぱいだよー。ぷふ~。
「私、お金出すよ。」
は!??
「孫のために使うんだから貯めておきなさい。あればすぐ使っちゃうんだから。」
「なんで母の日の食事なのにお母さんが払うのよ?」
「え?母の日にカーネーションもらったけど??、、
どうりで急にご飯行こうって言うと思った。」
わかってなかったのか。
母の日よりも前から言ってあった。
この前行ったところがおいしかったから行こう、母の日に行くと混んでると思うから5月中に行こうねって。
全然聞いてない。
この日に行くよって具体的に再度言った。そこで認識したんだな。
どこどこに行くよって話も多分聞いてない。全く何も聞いてない。
疲れてるから行かないだろうけども「どっか他に行きたいところある?」って聞いた。
「ない。」って言ったあと「茶畑。」って言った。
ないよ。近くにないよ。カーナビでここに来るのも一苦労だよ。ここら辺わかんない。
「道に迷って行ったことがある。綺麗だった。」とのことだ。
「じゃあそこを右、とか案内できる?」「できない。」
「じゃあ帰ろう。」
帰りました。
帰りは世間話をした。
後ろ向きなことは言わなかった。
帰りがけに新しくできたスーパーの看板発見。
寄ろうか?って言ったらすぐ同意してくれた。
食材の買い物をしました。
新店舗のスーパーも刺激的で良かったんじゃないか。