続きです→てんかんを起こす犬
食べないふやかした犬のごはん。食べさせられたら食べさせておいてと冷蔵庫へしまう。
ごはんを食べないままその場で寝始める。キッチンで寝るとちょっと邪魔。ごめんね、あっちで寝ようか。ここで寝ると体痛いから。こっちで寝ようね。
抱っこしたら力が入ってなくてくにゃっとした。首がだら~ん。こえー、大丈夫か?
確認。温かい。寝息ある。大丈夫。よっぽど疲れたのか。寝なさい。
心配だけど犬を残して仕事へ行く。寝不足です。ふらふら。
母がご飯を作ってくれてて助かる。自分だけだったらごはん食べないで仕事行ってたかもしれない。仕事に行ってる間は犬の面倒を見てもらえるし。
独り暮らしだったら無理だったな。家族がいてよかった。
仕事中いろいろ考えてたんだけど。
二度寝する時にシーツに血がついていた。
ということはてんかんが起きる前に怪我をしている。私の部屋に怪我をする場所はない。徘徊しても動けなくなるところがない。段差はベッドの20cmのみ。落ちてぶつかったとしても血がでるほどの怪我は絶対しない。
絶対に母の部屋で怪我をしている。そういえばベッドの下でもがいてたな。折りたたみベッドだから構造が複雑でスプリングとかむき出しだもんな。動けなくなってもがいて無理に出ようとしたんだろう。気付かなかった。
お母さんの部屋汚いからな。潰れたティッシュの箱とかヘアゴムとかベッドの下に散乱してたし。
腹が立ってきた。
休憩中に母に電話する。出ないのでLINEした。
「シーツに血がついてました。てんかんの前に怪我をしています。片付けないから犬が怪我をしたんだと思います。片付けてくれないなら今後ドアは閉めるようにしてください。」
折り返し電話があった。
「私はドアを閉めておいたよ。」
なんだこら!!そういうことじゃないでしょ!閉めてたのは昨日でしょ!!
「犬がお母さんの部屋に行って帰ってこないから見に行ったらベッドの下でもがいて出れなくなってて助けたの。お母さん起きないし。私が閉めたの!」
まったくああ言えばこう言う。もう絶対部屋に入れないからね!ぷりぷり。
帰宅、ただいま。
「部屋、片付けた?」
「片付けてないよ。」
なんだと、こらー!
あれだけ言ったのに!!ドアは閉めるって方向なのね、まったく!
「犬の具合はどう?」
「歩けないよ。立たせようとして持ち上げて支えてみたけど立てない。本人も何回か歩こうとしてたけど立ててない。」
たまに起きるけどずっと寝てるそうです。体力使って疲れただろうからな。
ごはんを口まで持ってたら食べたそうです。今朝残した物に20g足してそれも全部食べたそうです。動けないのにすごいな。
あ、起きた。
こっち見てる!
見れるのー!?
見てるのか、ただ目を開けてるだけなのか。
なんにしても朝より断然いい。
ちょっと持ち上げて立たせようとしてみる。
持ち上げて足を床に4本つける。ふにゃっとして力が入らない感じ。特に後ろ足。ヘルニアじゃないよね。
様子を見ながら遅い夕飯を食べる。
まあ、生きてるからいいか。
あ!
歩いてる!!
何だ。
急に。
どうした!!?
歩けるのか??
徘徊している。
歩けるのー?
うれしーーー!!
ぶちゅー。
車中泊用のマットレスを部屋に敷こう。そこで寝てもらおう。薄いから歩きやすいと思うし。広くて寝やすいだろうし。
車から持ってくる。
母の部屋がめっちゃ綺麗に片付いていた。床にぽつんと敷布団のみ。ミニマリストばりに物がない。
は?
物置になっている廊下に散乱していた溢れる物たちは整理整頓され、余計なところに入っていかないようにバリケードも作ってあった。
めっちゃ片付けてるじゃん。
「片付けたの?」
「片付けてないよ。」
??
意味がわからない。何この人。
怒りの持って行き場がなくなった。
床が滑って歩きづらそうなので私の部屋に敷けるものを全部を敷いた。
これでベッドの上から落ちても安心。この間作ったベッドパットがちょうどいい。
私はハウスダストアレルギーだからあんまりほこりを閉じ込める物を敷きたくない。しかし犬のためだ。背に腹は代えられない。
はがせるタイルマットを床に全部敷こうかな。全然足りない。買い足そうか。全部敷いたらいくらになるのだろうか。
犬を部屋につれて来ていつものようにパソコンへ向かう。
犬が起きて母の部屋へ行った。
帰ってこない。
障害物がないから徘徊しやすそうだけど静かなので見に行く。
寝てた。
母と一緒に寝てる。
明らかに自分の意志で母と寝てる。
ずるーい!
ずるいずるいずるーい!
私だってずっとずっと一緒に寝たかったのにー!
なんだよー!けちー!ずるーい。
ずり落ちて床に落ちた。
起こすのもあれだからそっと布団の上に乗せ母に寄り添って寝かせておいた。
私は1人で寝ました。
いーなー。
いぃぃーなぁぁぁぁー!