爪が伸びてきたので切りましょう。
嫌がって逃げるので逃げられないように窓枠に乗せます。
怯えてしっぽが下がって丸まっています。
はい、切ろうねー。
前足からね。
すっげぇ抵抗します。
ひっこめようとする力がすごい。握った手を振り払おうとしてきます。
時折爪切りを噛もうとします。こーれっ!
刃に爪を当てさせてくれない。足を握らせてくれない。
強引に捕まえて固定する。力技です。
じっとしててよー、危ないから―。
バチン!
バチン!
(ぱちんって軽い音じゃなくバチン!って重い感じです。)
爪を1本切るだけで汗だく。
はい、前足は終わったよー。
今度は後ろ足しようね。
逃げようと体にしがみついてくる。
はいはい、逃げられないからねー。
「いったー!!!」
傷だらけ。
私の体にしがみついてくれたほうが後ろ足が切りやすいです。
はいはい、待っててねー。
バチン!バチン!
回り込んで肩の上に乗ってくる。
猫か!!
なんでこんなところに。
乗ってこないでよー!おーもーいー!!
降ろしては乗る、降ろしては乗る。
プロレス技のよう。
背中に乗ったまま爪切りは終了。
見えない、どうなってんだ。
暴れるので落ちないようにそのまま母の所へ行く。
「重いからおろしてー。」
母に降ろしてもらった。
床を歩いても爪が当たる音がしない。
短くなって良かったねー。歩きやすいねー。
腕の傷はミミズ腫れになった。
愛の負傷。
数日経ってもシャワーを浴びると痛いです。
私の枕で寝る犬。