あつー。今日も避暑公園に行こう。
母に「穴場を見つけたんだー!」と伝える。
一緒に行くか聞いたら「行く。」と言う。
まー珍しい。母はめったに家から出ない。遠いので昼ごはん食べてすぐに出発することに。水筒は持っていこう。
温度計持っていく。この間ちゃんとわからなかったから。
下界の温度を測っておきましょう。温度31度、湿度73%くらい。
カーナビがないと場所がわからないので私の車で行く。母は助手席。
いつも助手席にいる犬は後部の荷室へ。大丈夫かな?落ち着いています。隙間から覗いてきます。
こっち来たいの?しょうがないねー。たまに母の膝に。踏まれていたたたたって言っている。限界がきて荷室へリリースする。
昔仕事をした場所らしく公園に近付くにつれ「ここ知ってる!」「変わったなー」「なくなっちゃったなー」とか。やたらと地名に詳しかった。
着いた。
この間の水と緑の杜公園です。知ってるそうです。ちぇ。こんなに山奥なのに。
すごい霧です。濃霧です。むわっとしてる。
とはいえ「すずしいねー。」意見は一致。
お母さんと散歩なんて久しぶりだもんね。うっきうきです。
ピッタリとくっついて離れない。私に見向きもしません。
橋を渡ります。
「こんなところがあったんだねー。」川の流れを見つめる母。
「新しいみたいよ。ま、できたの平成だけど。」
温度は26度。湿度は90%。霧すごいな。まとわりつく湿気。
階段おりれーる犬。
竹林とかこの間、通ったコースを散策。この前はねーここを歩いたんだよ。
話を聞かないでどんどん前を歩いて行ってしまう。
歩みの遅い犬はついて行けない。「うちのかわいい子と、シニア犬と、一緒に歩きませんかー。まってくださーい。」とか言ってもずんずん歩いて行く。
景色も楽しんでない。自然がいっぱいで見てて楽しいのにな。
私が引き返したあたりで帰りたいという。足が痛いんだって。限界だって。
母はひざを手術しています。健康だった時の気持ちで歩きたいのはわかるけどゆっくり歩かないと、普段歩いてないんだから。筋肉ないんだから。ゆっくりでいいんだよ。家の中を歩くくらいで。うちのシニア犬とのんびり歩こうよ。
10分しか歩いてないのでもうちょっと歩くことに。あそこまで行ってみようよ。
この間引き返した場所から少し歩いたら遊具広場に出た。近かった。
子供を連れてきたら楽しいかもねー。
はい、入れません。
引き返す。ちぇ。
じゃあ滝の方でまったりしよう。車を走らせる。
ここら辺も知ってるらしい。「この上の方に集合住宅があるんだよ。」「私はないと思うけどなー。」
上の駐車場に着いた。
すずしー!
さらにすずしー!!
母と滝を眺める。滝じゃなくてダムなんだってさ。知らなかった。
置いてかれるかもしれない。気が気じゃない犬。
大丈夫だよ、いるよー。そんなところにいると落ちるぞー。
温度はさっきの場所とさほど変わらない。ちょっと湿度高めなくらい。
こんなに涼しいのにねー。滝のそばだから涼しいのかなー。
来て30分経ってません。
避暑しに来たのに。もったいない。
寝れば?どっちでもいい。なに、どっちでもいいって。じゃあ寝る。
多分母はのんびりする気分じゃない。帰りたそう。
助手席からドライブベッド移動してきてあった。犬はそこに入った。よかった。
寝た。
私は眠くないのでスマホゲームする。
私もなんだか落ち着かない。
30分後。
帰ろうか。
移動距離のほうが時間がかかってます。ってことで全然のんびりできず。
上の方に集合住宅があるんだよ。言い張る母。じゃあちょっと見に行ってみる?
犬も寝てるし、ちょっと上を見てきて、帰りにおしっこさせるためにもう一回ここへ来ようか。出発。
犬、起きた。荷室をうろうろ。(運転してるので見えない、気配。)
もう帰るからねー。待っててねー。
車内に広がる芳醇な香り。
このにおい嗅いだことある。なんだっけ。
この前おしっこされた時と同じ香りです。
「ねえ、してる?」
「わかんない。」
「見てよー!」
「見えないもーん。」
『みえないもーん』でキレる。
運転中の私のが見えないから!!
なにがもーんだ。ちらっと見るくらいできるでしょ!!制止するとか。
見ててよー!
山道なので道が狭い。停められる場所がない。
車内のにおいが強くなっていく。あーあーあー。
ようやく停まれる場所があった。
振り返ったらびっしょびしょ。広範囲。
この間より量が多い。シーツを引っぺがす。下のマットまで染みていた。もぉぉー。
雑巾で拭く。間に合わない。あぁぁぁぁ。くせー。
公園についてから全然おしっこしてなかったもんな。降りてる時間が短かったし。
もう集合住宅なんかどうでもいい。
来るときも帰るときも、あれやこれやと運転にケチをつけてくる。怖いってアピールしてこれ見よがしに車体にしがみついている。感じ悪い。
プリプリしながら下山。
「もう絶対に連れてこない!」
忘れていた、こういう人だった。いつも忘れる。
新しい所へ来ると馴染まなくて感じ悪い。楽しもうとしない。遠い所へ連れて行くと不機嫌になる。助手席に座ってのドライブが好きじゃないんだと思う。自分の思い通りにならないから。
人と一緒に何かをするとか出来ないんだと思う。働かなくなって、人と触れ合わなくなって、コミュニケーション能力が格段に落ちた。元から感じ悪いのにさらに感じ悪い。気づかいしない。自分勝手。
ってことで私は子育てしたらこういう喧嘩をするんだろうなって思った。産んでなくてよかった。一生独身でいいです。