一番近くの胃腸科を探して向かう。意外と近かった。
扉を手動でガラガラガラーって開ける病院。年季が入っている。
受付の中に白衣着た人女性が3人いる。こんな狭い病院なのにたくさんいるなぁ。受付に薬剤師さんがいて処方箋をここで出してくれる感じ。電子マネーにも対応だとか。さすが駅ちかな都会。しっかりしてそう。
「初めてなんですけど、、」
年配の小綺麗な白衣の女性が受付してくれた。今日はどうされましたか?の定番の質問のあと、胃がめちゃくちゃ痛くて来ましたと答え、問診表を記入しようとした。
「いま飲んでる薬ありますか?」「あ、風邪薬を、これを今飲んでいます。」
薬袋を渡したら顔色が変わった。
「風邪症状や発熱がある方は車の中でお電話してもらうことになってるんです。書いてあると思うんですど、ほらそこに。外にも。書いてありますよね??」指を刺される。
「あ、でも月曜日に検査して陰性だったので。熱もないですし。」今日は水曜日。
「そういうことではなくて!」
「風邪症状もないし、熱が出たのは金曜日だしその日に下がったので。今は熱もないです。」
「コロナって言うのはそういうこともあるんです!1日で下がることがあるんです。それがコロナです。」「いやいやだから陰性だったんです。」「そういうことじゃないです!風邪の症状があるのに×○△□…。」「元気なんです。」「だからー。車の中から電話してもらってその後に看護師さんが車まで行ってーー。風邪症状がある場合は車から電話してもらって入り口にーー。」
受付で揉める。話が進まない。
ちょっとお待ちくださいって消える。
戻ってきて扉の外でお待ちくださいって案内された。2重扉の外の椅子へ移動。
「風邪の症状がある場合にはうちでは車の中で待機してもらってそれで受付して、別の時間帯に診察することになってるんです。一般の患者さんとは別の時間帯があってその枠で診察していて、電話された方の車に看護師さんが直接行ってお話を伺って、入り口にも書いてありましたよね×○△□…」
長い。しつこい。終わったことを延々と責めてくる。
わかったわかった。これは反論すると長引きそうだ。
「もうそれはわかったので、じゃあ私はこれからどうしたらいいんでしょうか。車に戻って今から電話をすればいいですか?」
ちょっと時が止まった。
じゃあ車でお待ちくださいって。どちらに停めてありますか。わかりました。車へ戻る。
何のために隔離して別に診察するかってコロナを疑ってるからでしょ?
陰性だって言ってるじゃない。熱もないし具合も悪くないのに。
とか思ってたらテキパキしてそうな女性の看護師さんが来た。
「向こうの病院ではなんて?風邪だったの?」経緯を説明。「特に何も言われてないんですけどコロナ検査して陰性で、そのまま薬もらったので風邪かなって思ってます。普通に待合室に通されましたし。まあ元気ですし。」
「胃が痛いのはいつから?」「11日くらいからですかね。すごい痛いわけじゃなくてちょっとだけ胃と背中が痛いなーくらいに思ってて。そしたら昨日の夕飯後にすごく痛くなって。本当に我慢できないくらい痛くて、夜間病院に行って痛み止めをもらってきました。」
「陰性だったんだよね?」「そうです。」「じゃあ来て。」「すみません…。」
病院の中に入れてもらった。
「こっち来て。」診察室の横の処置室へ。
「胃が痛かったのはその先生に言ったの?」「なんか忙しそうだったので言えませんでした…。」「そう。」
色々書類を広げて問診タイム。うんちはの色は大丈夫か。お腹は壊してないか。大丈夫です。一通り答える。胃が痛い以外は元気なんですよ。
丁寧に聞いてくれて仕事ができる感じ。わーすごい。
しばし書類とパソコンとにらめっこ。
ずっと胃が痛い理由を考えていた。ストレスで胃に穴が?でもうんちの色は黒くないし最近快調。胃潰瘍では絶対ない。ストレスはあるけど食欲があるし。元気。
思い当たることが。夕飯前に豆乳おからクッキー24枚入りを1袋を食べた。その後ちょっとボリュームのある夕飯をばれないように何食わぬ顔で食べた。食べ過ぎた。それが原因かしら。すみません。
おそるおそる看護師さんに言ったら「んーそうかな~?」との返答。違うみたい。
私よりちょっと年上そうな男の先生がやってきた。おはようございます。
同じ質問を繰り返す。仰向けになってお腹とか押してもらう。ここが痛い?ここ?
もうどこが痛いかわかりません。痛み止め効いてるしあんまりもう痛くないです。
簡単なエコー検査もしてもらう。大丈夫そう。
結果。
薬が合わなかったんじゃない?
「抗生物質とか痛み止めとか胃に負担がかかるから。胃がやられちゃったんだよ。」
だそうです。
先生も看護師さん同様にテキパキしていて仕事ができそう。
胃を保護する薬を出しますねって。
「豆乳おからクッキー食べたの?おいしかった?」「おいしかったです。」
「健康診断とかしてる?」「年1回してます。」「バリウムとか飲んでる?」「飲んでます。」「素晴らしい!」
雑談もスピーディー。余計な雑談はしないけど心に寄り添ってくれる。
「はい、もう大丈夫です。」「ありがとうございます。」
元気なんですけど風邪薬は飲んだほうがいいか聞いたらもう飲まなくていいんじゃない?って。
もし飲むとしたら○○○と△△△なら飲んでいいよって。さらさらとメモを書いて渡してくれた。親切。ありがとうございます。
診察料は1130円です。
ええ!!?やっすっ!目を丸くする。
「こんなに安くていいんですか!?」「大丈夫ですよ。」
こんなに親切にしてもらったのに。もっと払いたいくらい。
お金は自動精算機へ。建物は年季が入ってるのにハイテク。
ありがとうございました。お世話になりました。
親切でいい病院だった。好き。
帰って母に話したら市内でも評判の病院なんだって。なるほどねーそうだと思うよ。
朝一で行ったから空いてたけど、帰る頃には入り口で譲り合わなくちゃならないほど患者さんが入ってきていた。駐車場もいっぱい。みんなここへ行くわけだね。
母にも何かあったらここに行くといいよって勧める。
こんないい病院があるとは。具合が悪くなってみるもんだね~。しみじみ。
病院ってころころ変えない。行ってみないとわからない。かかりつけ医が休診日じゃなかったら絶対来なかった。
こういういい病院が地域の医療を支えてるんだろうな。こういう所に補助金が出てて診察代が安いんでしょうなぁ。ありがとうございます。
一方、検査したかかりつけ医の話を職場ですると「あそこの薬は強いから。」と評判みたい。薬ばっかり出す病院。そうなんだよ。昔行った時も使わない薬をもらったっけ。使わなくて捨てた。いつも薬屋の営業車が病院の前に停まってる。
最近めっちゃ混んでいる。コロナのせいもあるだろうけど。見てもらうのに時間がかかるようになった。とても忙しそうで話を丁寧に聞いてくれないし言えない雰囲気。いい先生なんだろうけど忙しくてせわしなく感じる。流れ作業。
かかりつけ医を変える時が来たかもしれないなー。
1週間に3回病院に行きました。
今月は本格的な赤字です。
散財するんじゃなかった。
お金ないないナイチンゲール。
この間103歳のおばあちゃんのネット記事を見た。こんなに早くこの言葉を使う時が来るとは。
終わり。